青森山田が国立に帰ってくる。昌平(埼玉)に4-0の快勝で、昨年涙をのんだ準々決勝を突破。6日に国立で行われる準決勝へと駒を進めた。

開始早々の猛攻撃で流れをつかんだ。前半2分、青森山田の10番を背負うMF芝田玲(3年)が右サイドから精度の高いクロスを供給。ファーサイドのDF小沼蒼珠(2年)が右足で合わせ、ゴール右隅へ決めて先制した。

同4分にはまたも芝田のFKから、ゴール前の相手DFに当たり、こぼれたボールをDF小泉佳紘(3年)が押し込んで2点目。

前半19分には小沼のロングボールから、抜け出したFW米谷壮史(3年)が左サイドを駆け上がり、ペナルティーエリア内へ侵入。中へ戻して、最後は走り込んでいた芝田が右足で合わせて3点目。前半を3-0で折り返した。

後半も青森山田の勢いは衰えず、後半4分、芝田のFKからDF山本虎主将(3年)がヘディングシュート。相手GKがはじいたボールを最後は小泉が押し込んで4点目となった。4ゴールすべてに絡んだ芝田は、3年時に青森山田中に転向するまでは昌平の下部組織であるFC LAVIDAに在籍。この試合での昌平の先発メンバーは11人中10人がFC LAVIDA出身者。旧友との再会に芝田は「ベスト8でやろうと話をしていた。実現したこと、その中で勝てたことが素直にうれしいです」と笑顔を見せた。

プレミアEASTの優勝がかかった第21節では、2-2と引き分け、優勝持ち越しとされた相手に快勝。借りを返した勢いで、国立へ向かう。

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