J3いわてグルージャ盛岡が14日、盛岡市内で新体制発表会を行った。いわては今季、クラブ設立20周年。節目のシーズンに期待を寄せる多くのファン、サポーターが熱い声援を送った。選手29人中14人が新加入というフレッシュな陣容で「J2昇格」を目指す。J2長崎から新加入のFW都倉賢(37)が今季への意気込みを語り、「J3優勝」を誓った。

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「J2昇格」へ巻き返す! 昨季は10位という順位に加え、ホーム戦勝利は20試合中6試合と悔しい結果に終わった。クラブ設立20周年を迎える今季は現時点までに14人を補強。中三川哲治監督(52)は「補強したい部分を99%やってくれた」とフロントに感謝。現在は積雪のため、室内練習が多いが、今できることを最大限に行い、18日からのキャンプに備える。指揮官は「開幕までの時間が大事になる。チームを1からつくり直して優勝できるチームをつくっていきます」と意気込んだ。選手を代表してあいさつしたMF弓削翼(23)は「J3での勝利、優勝は簡単なことではない。自分たちは目の前の試合に全てを懸けて全力で戦いますので、皆さんの思いや声援を届けてください」とファン、サポーターに共闘を呼びかけた。

目指すは「J3優勝」のみ。ストライカーとして期待が高まる都倉は「(サポーターが)ここまで来てくれるとは思わなかった。期待度が高いことや熱量が伝わったので、これらをエネルギーに変えてシーズンに臨みたい」と気持ちを新たにした。長崎でプレーした昨季は出場22試合中先発が3試合、1得点と悔しいシーズンを過ごした。「自分のゴールが勝利に直結すると思うので、熱く、泥臭く、あきらめの悪いプレーをしたい」と気合十分。「得点王」を誓ったベテラン37歳のゴールが盛岡を「J3優勝」へと導く。【木村有優】

 

○…昨年9月、「総理大臣杯」で富士大主将として全国初優勝へ導いたDF藪中海皇(かいおう、22)は4年間を過ごした岩手でプロキャリアをスタートさせる。「周りの選手の能力や考え方がすごく高いので、しっかりと学んでいきたい。(岩手は)第2の地元のようで親近感が湧いているので、岩手を盛り上げていきたい」。憧れの選手は東京DF長友佑都(37)。「長友選手のように攻守でハードワークしてチーム1、声を出して活気づけていきたい」と意気込んだ。

 

○…新体制発表会では新ユニホームが公開された。クラブカラーの白、赤、黒を基調に、さまざまな色が混じり合うことで、力を合わせて最後まで戦い抜き、勝利をつかむというコンセプトを表現。左袖口に配された20個の星は、クラブ設立20周年に至るまでに積み上げた歴史のきらめきを表現した。

 

◇新加入選手の意気込み

GK大久保択生(34) 

「J2昇格、J3優勝を果たせるように岩手のゴールを守ります」

DF佐古真礼(21) 「チームのJ2昇格に貢献できるように、一生懸命頑張ります」

DF高橋峻希(33) 「結果にこだわって、笑顔でみなさんと勝利を喜びましょう」

FW深堀隼平(25) 「FWなのでゴールにこだわって、勝利に貢献できるように頑張ります。必ず優勝しましょう」

MF小暮大器(29) 「J2昇格できるように精いっぱい頑張ります」

DF柳世根(22) 「粘り強いDFでJ2昇格に貢献できるように頑張っていきます」

MF新里涼(28) 「自分が持っている力を全てこのクラブのために注げればと思います」

FW豊田晃大(20) 「みなさんが見ていて面白い、楽しいプレーを試合でだせるようにしたいと思います」

MF安達秀都(19) 「チームの目標達成のために全力で頑張ります」

DF新玉瑛琉(22) 「覚悟と責任を持って全力でプレーをします」

MF小松寛太(22)

「攻撃の選手なので結果にこだわり、自分のプレーを見て楽しんでもらいたい」