明治安田Jリーグの開幕を23日に控え、19日に都内でPRイベントが開催された。各チームの代表選手が集まり、新たなシーズンに向けて決意表明した。16年ぶりのJ1に臨む東京ヴェルディは、25日の開幕カードで横浜F・マリノスと国立で対戦。93年5月15日のJリーグ開幕戦と同じカードが、新国立で再現される。

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東京ヴェルディ DF谷口栄斗は、生まれる6年前に行われた伝説の試合結果を知らなかった。「映像はちょっと見たことあるんですけど、結果は知らなかった。今日負けたことを知りました」と笑った。同クラブ下部組織から国士舘大をへて、再び緑のユニホームでプレーする24歳。チームの伝統は十分に理解している。会場は、昨季のプレーオフでJ1昇格を決めた縁起のいい新国立。「いい思いをしている場所ですし、歴史のあるスタジアムなので、すごく楽しみ。シンプルに楽しみです」。心待ちにする開幕戦を制し、スタートダッシュを決める。

 

横浜F・マリノス GK飯倉大樹は、31年前のJ開幕戦が脳裏に焼きついている。「すごく心に残っている」と、VHSで文字通りテープがすり切れるほど見たという。横浜でプロになり、19年に神戸に移籍。昨季から再び横浜に戻ってきた。16年ぶりに東京VがJ1に昇格したことで、プロ20年目の37歳にして思い入れあるカードが実現し「うわ、すげーって思った。すごい縁ですね」。試合だけでなく「ラモスのカーリーヘアをかすめてゴール!」というナレーションもお気に入り。伝説の一戦は、横浜が2-1で勝利した。令和でも、きっちり勝ちきってみせる。

 

○…川崎フロンターレはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を20日に控えているため、開幕PRイベントで唯一、マスコット「ふろん太」がチーム代表を担った。異彩? を放ちながらも、スケッチブックに「タイトル!!」と書き込んで選手の決意を代弁。敵地で迎える開幕湘南戦に向けては「勝ち点3!!」と記し、必勝を誓っていた。