昨季J1王者のヴィッセル神戸は23日、ジュビロ磐田との開幕戦(24日・ヤマハ)に向けて神戸市内のいぶきの森球技場で前日調整した。

オンライン取材に応じた元日本代表DF酒井高徳(32)は「開幕戦の重要性をしっかり認識しながら戦って、勝利を目指したい」と意欲を語った。

17日の富士フイルム・スーパー杯では川崎フロンターレに敗れたが、チームとしては、自分たちの戦いを再確認する良い機会としている。酒井は「結果だけ見たら、みんなあれが良くなかったと探すと思うけど、チームでは悪かったというとらえ方より、(これから)良くできるというとらえ方」。神戸らしさを出すためにどうするか、すり合わせをした。

リーグ初制覇した昨季は、開幕3連勝スタートで勢いに乗り、それを優勝理由に挙げる選手も多かった。酒井はあらためて「勢いに乗ることもそうだし、自分たちのやっていることに対しての自信、信頼が高まっていく。最初の5試合ぐらいは本当に大事になってくる」とその重要性を口にした。

神戸は開幕戦で勝利した21年は3位、敗れた22年は残留争いと開幕の結果がシーズン結果につながっている。「国際大会とかでも第1戦が大事で、それは開幕戦も同じ。(序盤での勝利は)チームの大きなエンジンになるところ。それを意識して戦いたい」。今季も開幕ダッシュでリーグをけん引し、連覇を目指す。【永田淳】