クラブ史上初のJ1の舞台で、町田ゼルビアは西の名門、ガンバ大阪と1-1で引き分けた。

本拠地の町田GIONスタジアムには、新記録となる1万3506人もの観客が集まった。

あまりの盛り上がりからか、試合後は、試合で同点弾を食らったときとは、また別の意味での“悲鳴”があがっている。

X(旧ツイッター)には、暗がりに、大勢の人が列をなす画像とともに「帰宅難民」の4文字が。

東京都町田市野津田にあるこのスタジアムは、アクセスに課題を抱えている。

クラブ公式サイトによると、「最寄り駅」とある鶴川駅からもバスで20分、「セルフ男気コース!!」とクラブが銘打つ、徒歩だと60分。その他の駅からも、バスで30分以上はかかる何とも微妙な位置にある。

この日は、試合後もバスに乗れず、なかなか帰れないサポーターが続出。バスに乗るために2時間待ちというサポーターのXでの投稿もみられ、待ちきれず歩いてチャレンジしたサポーターの「下山」との表現をする投稿もみられた。帰り道にも難所があり、日も暮れ、寒さも増す。かなりの難易度だったようだ。

クラブは、21年シーズンよりホームゲーム会場を「天空の城 野津田」としてブランディングを行うプロジェクトを始めた。

「天空の城」が、まさに、天空の城で、下界から離れていたのか、チームがあまりのスピードでJ1まで駆け上がったからなのか…。

クラブもアクセス情報を公式サイトで丁寧に告知するなど、対策はしていたが、何よりJ1という大舞台のすごさを相手サポーターも含め、別の面から痛感するような事態に。

今後はナイターもある。とにかく、無事に、安全に帰宅できるような態勢が、求められる。

クラブの公式Xにも「バスをなんとかしてくれ」「アクセスをどうにかした方が」と、悲痛な訴えが寄せられている。

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