なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)のGK平尾知佳(27)が1日、代表活動から戻り、新潟レディースの練習に合流した。2月28日の北朝鮮戦(国立)で2-1で勝利を収め、パリ五輪への出場権を獲得。試合出場こそなかったが、「GKファミリー」の一員としてチームに貢献した。「2万人も入ってくれて、あの場でパリへの切符を取れたことは女子サッカーにとっても良かったなと。めちゃめちゃ最高でした」と満面の笑みで喜んだ。

超ハードスケジュールを乗り切った。ホームアンドアウェー方式で行われたアジア最終予選で、第1戦の会場はアウェー平壌での開催が予定されていたが、直前で未定になる緊急事態に。試合会場が中立地のサウジアラビア・ジッダに正式決定したのは試合3日前の2月21日だった。平尾は「過酷というか、まず国が決まんないし、行ったら行ったで真夏だし(笑い)」。だが、試練を前にしても屈しなかった。「ストレスを感じることはあったと思うけど、それさえも笑いに変えられる強さが今のなでしこにはある。本当に頼もしい仲間たち」。ブレない、強い精神力で、前代未聞の出来事に勝った。

歓喜の1戦から一転、次は広島戦(3月3日、Eピース)から再開するリーグ戦に向け、動き出す。広島には同じなでしこのMF上野とMF中嶋が在籍する。「代表の2人には『絶対に勝たせないから』と言ってきた。総力的にアルビも上がってきているし、勝利が偶然じゃないと思わせるように、1試合1試合を戦っていきたい」と力強かった。【大島享也】