ベガルタ仙台は7日、仙台市内で通常組と前日6日のルヴァン杯沼津戦出場のリカバリー組に分かれてトレーニング。前節の2日長崎戦はDF菅田真啓(26)の先制弾などで今季初白星。アウェー2戦で勝ち点4をもぎ取ったが、試合終盤での失点という課題が浮き彫りになった。10日水戸とのホーム開幕戦に向け、守備の主軸を担う菅田が意気込みを語った。

 

菅田が試合終盤での失点に危機感を示した。2月25日大分との開幕戦(1△1)では先制点を奪ったが、後半38分に同点弾を献上。前節2日長崎戦(2○1)でも、後半41分に失点。さらに6日のルヴァン杯、沼津との1回戦では、2-1で迎えた後半42分、49分に立て続けに失点。格下相手に逆転負けを喫し、初戦敗退となった。昨季の大きな課題である失点数は、ここ3戦で5失点。菅田は「残り10分くらいの失点は相手にも勢いを与えてしまうので、何としても防がなくてはいけない」と反省。「『失点しない』という気持ちを強く持って、同じことを繰り返さないようにしたい」と完封を誓った。

長崎戦では有言実行のゴール。前半48分、FW中島元彦(24)からのFKにヘッドで合わせ、今季初得点。「長崎戦でゴールを決めます!」と、長崎戦前の宣言を現実にした。「(中島)モトからのボールが正確だったので、狙い通りのコースに決められた。素直にうれしかったですね」と笑顔を見せたが、失点については「声かけで解決できる問題。ボランチ選手との連係を再確認した」とコミュニケーションを密に取り、補っていく。

アウェー2戦を負けなしで、10日水戸とのホーム開幕戦へとつなげた。菅田は「ここで勝たないとアウェー2戦の意味がなくなる」と気を引き締め、「ホームの最高の雰囲気を力に変えて勝利を届けたい」と連勝を誓った。課題を乗り越えながら「J2優勝」に向け日々、進化を遂げる。【木村有優】