セレッソ大阪の元日本代表MF田中駿汰(26)が20日、試合を重ねるごとに向上するパフォーマンスに自信を示した。大阪市内での公開練習後、取材に応じた。

開幕4戦を終え、C大阪は2勝2分けの3位と好位置につける。その中でアンカーの田中は、1試合ごとの総走行距離が試合を重ねるごとに上昇。現在は3試合連続でチームトップだ。自慢のスタミナを示し、同時にプレーの質も上がっている。

【開幕FC東京戦】10・998キロ(チーム3位、1位は毎熊、2位はルーカス・フェルナンデス)

【第2節鹿島戦】11・342キロ(同1位)

【第3節東京V戦】12・054キロ(同1位)

【第4節鳥栖戦】12・545キロ(同1位)

「まず、しっかり走れている。アンカーとしては必要なので、いろんなところに顔を出して、いろんなところをカバーしている。それが走行距離につながっている。意識は特別しているわけでないが、僕は(スプリント回数よりも)走行距離ですね」

昨季まで在籍した北海道コンサドーレ札幌では、3バックの右を務めた。C大阪では志願通り、中盤の底を担い、自身の数字やデータも注視。慣れない新天地で試合を重ね、より多くの局面に顔を出して攻守に貢献している。

「まだ負けずにいる。負ける感じもない。チームとして、そこはいい」という田中は、現在無敗で3位という順位にも「(首位町田、2位広島を)ひっくり返せるくらいの力はある。自分たちとしても、上にどんどん進んでいける(順位にいる)ので、勝ち点を取りこぼさないようにしたい。前節の鳥栖戦のように、苦しい試合で勝ち点3を取るのが大事なこと」と言う。

クラブ設立30周年の今季、補強の目玉として獲得した田中が、悲願のリーグ初優勝へ早くも大きな力となっている。