首位に立つFC町田ゼルビアがサガン鳥栖を3-1で下し、4連勝を飾った。1-1で折り返した後半、U-23日本代表MF平河悠のクロスからFWオ・セフンが2ゴールを決めて突き放した。平河は全3得点をアシストする大活躍。開幕から5試合を終え、4勝1分けと無敗を守った。

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町田は前半5分、左サイドからDF林幸多郎のロングスローを起点に攻めた。相手DFがはね返したボールをエリア内でMF平河が左足で前線へ送ると、FW藤本一輝が頭で押し込み幸先良く先制点を挙げた。

その後も試合の主導権を握ったが、追加点が生まれない。すると前半34分、鳥栖のカウンターを受けた。

MF菊地泰智のスルーパスから縦に抜けたFWマルセロ・ヒアンに右足アウトサイドを使った巧みなワンタッチシュート。ゴール右ポストに当たりながらゴールイン、1-1の同点に追い付かれた。

後半開始から、4バックの左中央に主将の昌子源を起用。シーズン前のキャンプでひざを負傷し、今季は出遅れたが、黒田剛監督は苦しい展開の中、DFリーダーを入れて守備の安定を図った。

後方が固まると、町田のアグレッシブな前へ飛び出す攻撃が際立った。後半9分、敵陣で相手選手のボールタッチが大きくなったところを平河が見逃さず、鋭い出足でカット。そのままドリブルでゴール前まで運び、中央のオ・セフンへタイミング良くパス。これを滑り込みながらゴールへ流し込み、勝ち越しに成功した。

さらに3分後の後半12分、再び右サイドの平河がゴール前ニアサイドへ鋭いクロスボールを送ると、194センチの長身FWオ・セフンが頭で豪快にヘディングシュートをゴールに決めた。一気に2点のリードを奪った。

後半22分には鳥栖にカウンター攻撃を浴び、FWビニシウス・アラウージョに鋭いシュートを浴びるが、素早く昌子がシュートコースへと組み飛び込み、体でシュートブロック。昌子のスーパープレーが光った。

さらに後半40分、ロングボールから抜け出したU-23日本代表FW藤尾翔太が倒されてPKを獲得。藤尾のシュートはゴール左へと外れたが、勝負の行方に影響はなかった。。

2点のリードがあれば、黒田監督率いる町田にとっては安全圏。日本代表歴もある守護神、GK谷晃生もおり、守備の堅さはリーグ屈指。危なげなく時間を進め、ホームで3-1と快勝した。

【J1】首位町田-鳥栖、広島-G大阪、鹿島-磐田/スコア速報