北海道コンサドーレ札幌は前年覇者に今季ワースト6失点を喫して大敗した。18年就任のペトロビッチ監督(66)体制では初、クラブとしては17年以来7季ぶりのJ1リーグ戦4連敗を喫した。

マンツーマンディフェンスで臨むも、相手に個の力で上回られ、失点を重ねた。前半は0-3。後半はセットプレーでの得点を許し、同28分に途中出場のMF長谷川竜也(30)の右クロスが相手のオウンゴールを誘って1点返したが、自分たちでゴールを奪えず屈した。

右手薬指のヒビで2試合欠場していたGK菅野孝憲(39)が復帰。まだ完治はしていない状況でも、最下位に沈むチームのために復帰を果たした。後半には相手の枠内シュートを負傷中の右手ではじいてピンチを救う場面もあった。

後半開始からタイ代表MFスパチョーク(25)が投入されると、攻撃にリズムが生まれたが、1-5の後半35分に右足首を負傷。すでに交代枠を使い切っていたため、残り10分以上ピッチで踏ん張ったが、チームにとってさらに厳しい状況に追い込まれた。

試合後ペトロビッチ監督は「非常に難しい、厳しいゲームになってしまった。相手の強さを我々はわかってはいたが、抑えられなかった」と振り返った。

開幕から5戦未勝利で勝ち点1。就任7年目で最も苦しい状況に立たされている。会見では自ら進退を話題に出した。「ヨーロッパであれば、こうした試合の後に『あなたはあとどれくらい監督でいれますか?』という質問が来るかもしれませんが、みなさんがそういう質問をしないのは、私としてはありがとう。もちろん、こういう結果に対する責任は常に監督にある。どうなるかは今後を見ていきましょう」と話して会見場を後にした。

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