FC琉球の元日本代表DF藤春広輝(35)が18日、オンライン取材に応じ、24日にガンバ大阪と対戦するルヴァン杯1次ラウンド2回戦(タピスタ)に向けて意欲を語った。

藤春は11年に大体大からG大阪に加入し、昨季までの13シーズンプレー。今季は自身初となる移籍でJ3の琉球に活躍の場を移した。

移籍先の琉球では、今季開幕から9試合にフルタイム出場。主に3バックの左としてピッチに立ち、毎試合12キロ以上を走るなど良い状態をキープしている藤春は「こんなに連戦で試合に出るのは久々だが、昔を思い出す感じで走れている」と充実した日々を送っている。

組み合わせ決定時から、1次ラウンド1回戦に勝てば、2回戦でG大阪と対戦することは認識していたといい、藤枝MYFCとの1回戦は「一戦に懸ける思いは誰よりも強かった」と振り返る。試合を楽しみにしながらも、対戦することだけで満足するつもりはない。「沖縄は大阪より暑くて、この暑さにはどこのチームも結構やられている。やりにくさがあるのはガンバの方。十分にチャンスはあると思っている」。沖縄でJ1クラブが初めて公式戦を戦う歴史的一戦では、同時に金星も狙いにいく覚悟だ。

プロ生活で初めての移籍を経験し、G大阪ではスタッフに準備してもらっていた練習着やタオルを自分で用意しなければならないなど当初は戸惑いもあったが、今は新生活に慣れた様子。「湿気がすごくて洗濯物が乾かない」という最大の悩みとも向き合いながら、充実した日々を過ごしている。

G大阪戦ではチームの勝利はもちろん、これまで関わってきたすべての人に向けてプレーする考えだ。「自分がまだ走れるっていうところを見せれば、それだけで13年間お世話になった恩返しにもなるのかなと思っている」。24日は新天地で疾走する背番号4が、これまで以上に存在感を放つゲームとなる。【永田淳】