サンフレッチェ広島がアウェーで柏レイソルと0-0で引き分け、優勝戦線からまた一歩遠ざかった。
前半から敵陣に圧力をかけ、決定機もいくつか作った。押し気味に試合を進めたがシュートが2度ポストに嫌われるなど、1点が遠かった。その中で起きたのが、後半10分のプレーだった。
MF塩谷司の相手背後を狙ったロングボールにジャーメイン良がエリア内へ走り込んだ。ボックス内で競り合った際にDF杉岡大暉の手のあたりにボールが当たったように見えた。主審はハンドでPKと判定。VARチェックが入り、PKの確認作業が行われた。2選手が体を寄せ合った中でのプレーとあって、時間をかけて慎重に判断した結果、ハンドはなくPKとはならなかった。そして異議を唱えたスキッベ監督はイエローカードを提示された。
結果的に見れば、1点を争う展開で勝負を分けるプレーとなった。
試合後の会見でスキッベ監督はこの場面について自ら切り出し、こう話した。
「審判の判定でもアンラッキーだった部分があったと思います。VARでも自分たちが望む形じゃない判定もありました。日本の審判のレベルを上げたいと考えているのであれば、JリーグもしくはJFAは自分たちの国以上のレベルの審判を招集するべきではないかと思っています。特にヨーロッパから呼ぶべきだと思います」
この日の主審は「審判交流プログラム」でカタールから招聘(しょうへい)している国際審判員のモハメド・アハメド氏(カタール)。試合を通し、安定したジャッジを見せていたが、勝ち切れなかった広島にとっては「望む形」ではなかった。首位鹿島アントラーズとは残り7試合で勝ち点9差となり、上位陣の取りこぼしが相次がない限り、優勝は厳しい状況となった。



