東京ヴェルディが苦杯をなめた。低調だった前半が勝負に影響し、2-3と競り負けた。
前半は千葉のサイド攻撃の前に組織的なディフェンスができなかった。相手選手へのマークがはっきりせず、相手右ウイングのイサカ・ゼインの縦への持ちこみの対応に苦慮した。結果的に押し込まれる時間が長くなり、2失点した。
後半はそれぞれのタスクを明確にし、走れる選手をどんどん投入すること主導権を奪い返し、2点を返した。だが勝負どころで守備の甘さが出てしまった。
城福浩監督(65)は「自分たちが準備した前半を表現できなかったことは、まったく準備しなかったのと同じだなと自分に言い聞かせています」と仏頂面で話した。
その不本意な前半について問われると、胸の内をさらけ出した。
「精神論では言いたくないんですけど、エネルギーでまったく負けていました。それはもう前線も中盤も最終ラインも、この試合にかけるエネルギーっていうものが、まずは負けていたこと。あとは攻撃のところの我々が思うような前半の形はまったくできなかった。それは技術的なものというよりは、腰が引けていたというか、自分たちが一番やってはいけないような思考の中サッカーをやってしまった。何度も言いますけど、一番望んでいない前半にしてしまったのは、自分が言った単語は何十回言っても選手には響かないんだということを今日学びました」
そしてアウェーのフクアリで声を張り上げていたサポーターの姿が頭に浮かんだのだろう。
「当たり前ですけど応援に来てくれたサポーターに失礼ですよ。こんな前半を見せられたら。ちょっと自分たちがここ何試合か何かを表現できたと満足しているのか。僕は今週の練習から含めて締め切れなかった自分がいて、それが今日の試合に出たなという意味では、自分のマネジメント力が足りないというふうに痛感しています」
敗れた悔しさが、言葉の端々にあふれていた。【佐藤隆志】



