日本サッカー協会の犬飼基昭会長は6日、さいたま市内で5日の天皇杯全日本選手権4回戦で大分、千葉が主力を温存し、敗れたことに対し「日本で一番権威のある大会。残念でならない」と疑問を呈した。

 大分は優勝した1日のナビスコ杯決勝から10人、千葉も直近のリーグ戦から7人を入れ替えた。犬飼会長は「現場というより、クラブのトップの判断」と話し、クラブ側の見解をただす意向を示した。

 Jリーグの公式試合には、ベストメンバーで臨むことを定める「最強チーム規定」があるが、天皇杯には適用されない。犬飼会長はJリーグ専務理事だった昨年もアジア・チャンピオンズリーグに備えてリーグ戦で主力を温存した川崎Fの対応を問題視している。