ブンデスリーガの強豪Bミュンヘンへ移籍するG大阪のMF宇佐美貴史(19)が「歴史」を塗り替えた。12日、万博練習場に集まったサポーターは約1000人。クラブ史上最多の見学者を前に、13日の神戸戦(万博)へ向けて約1時間、汗を流した。

 14日にはドイツに渡るため、この日がG大阪での最後の練習だった。練習後はグラウンドの4分の3を取り囲んだファン全員のもとへ動き、惜別のハイタッチ。「ケガしないでね~」「バロンドール取れよ~」と声を掛けられると、涙が止まらなくなった。

 宇佐美は「平日なのに、あんなに来てくれて。最後はちょっと耐えられなかったですね」と感激。練習前のミーティングでは、西野監督が「貴史のラストゲームなんで、しっかり勝って終われるようにしよう」と話したという。「いつも通りに。特別な感情でチームに迷惑はかけられない。万博で最後なので、自分の心に残るプレーがしたい」と力を込めていた。