G大阪GK藤ケ谷陽介(27)がリーグとACLの計6試合を欠場することが確実となった。負傷した鹿島戦から一夜明けた20日、大阪・茨木市内の病院で検査を受け、左肩鎖(けんさ)関節亜脱臼で全治約3週間と診断された。今季リーグ7戦7失点の守護神離脱は、チームに大きな痛手だ。

 鹿島戦で藤ケ谷と交代出場した主将のGK松代直樹(34)も傷だらけだ。この日の検査で、左肩のねんざと打撲で全治約1週間と診断された。骨折はしていなかったが、肋骨(ろっこつ)に痛みが残る。左腕は肩より上に上げられないない状態。それでも、23日のACLメルボルン戦(万博)に向けて「当然出るつもりで練習をしてみる」と強行出場を志願した。

 普段はケガ人を酷使しない西野監督も、今回ばかりは“鬼”になる。松代について「無理できる範囲であれば、やらせる。肋骨(ろっこつ)が折れたぐらいならね」。何とか非常事態を乗り切る構えだ。【北村泰彦】