<J1:G大阪2-1横浜>◇第15節◇28日◇日産ス

 雨に打たれ、ずぶぬれのまま会見場に入ってきたG大阪の西野朗監督(54)は、ホッとした表情を浮かべた。

 「今のガンバにとっては大きな勝ち点3になった。もうACLはガンバにはない。今後、どう整理して前へ進めるか。もうメンタル的に引きずっている選手はいないと思っています」。

 アジア連覇の夢が消え、最もショックを受けたのは、世界基準のチーム作りを目指してきた西野監督だ。試合中は珍しく激しい口調でルーカスに指示を出し、終盤もピッチ直前まで身を乗り出して指揮を執った。

 この日は、流れを変えるためにGK松代を今季初めて先発起用。主将を務める松代の精神力にかけた。さらに「ガンバの生命線は中盤を取れるかにかかっている」と話し、遠藤と橋本にポジション変更をさせることで流れを引き寄せた。執念でつかんだ1勝-。これからは4季ぶりのリーグ制覇だけに専念する。