<天皇杯:G大阪2-1浦和>◇準々決勝◇25日◇万博

 日本での最終戦は涙で終わった。ブンデスリーガのレーバークーゼンへの移籍が決まった浦和の日本代表MF細貝萌(24)は、G大阪戦に先発出場したが、前半から中盤でパスカットされる場面が目立ち、後半には自らのパスミスから決定機を作られるなど、終始精彩を欠いたプレーで、同29分にベンチに下がった。

 チームも1-2で敗れたため、日本最後の試合になった。「ピッチで仕事ができなかった。ボールに触れず、球際での踏ん張りも効かなかった。情けない」。アジア杯の代表メンバーに選出されたため、メディカルチェックや手続きのための渡欧時期を調整中。バスに乗り込む際、サポーター約40人に「帰って来てね」などと声をかけられ涙を見せ、「向こうでまた成長して恩返しをしたい。結果を出すことでたくさんの人に愛される選手になりたい」と声を震わせた。【保坂恭子】