日本代表MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)が漫画の世界でも、W杯優勝を目指す-。人気サッカー漫画「ファンタジスタ」(小学館)の続編「ファンタジスタ☆(ステラ)」に原案として参画し、本人役で登場することが25日、分かった。作者の草場道輝氏と意見交換を重ね、真剣にこの作品に関わった。子どもたちが手に取りやすい漫画に本田独自の哲学も“注入”。将来の日本サッカーを担う若い世代とともに、新たなサッカー文化の創造を目指す。

 「W杯優勝」を公言する本田が漫画の世界でもW杯優勝へと突き進む。人気サッカー漫画「ファンタジスタ」の続編で週刊少年サンデー、10月10日発売号で連載開始の「ファンタジスタ☆(ステラ)」に、本田圭佑役で登場。主人公の坂本轍平(てっぺい)とともに、W杯ブラジル大会優勝へと日本代表をけん引する。

 多くのサッカー選手が漫画に本人役で登場してきたが、今回はひと味違う。原案という形で参画している。本田は少年時代に「ファンタジスタ」のファンだったこともあり、作者の草場氏と09年に対談。その縁があり、その後、水面下でプロジェクトがスタート。ただ登場人物として作品に関わるだけではなく、欧州に渡り助っ人として成り上がり、それを日本代表に還元している今の本田の経験や哲学を、草場氏にこと細かに伝えたという。漫画の中に本田の哲学が詰まった作品となる。

 本田は「ぜひ『ファンタジスタ・ステラ』にいる本田圭佑から何かを感じてほしい。草場さんが僕の思いや決意を描いてくださると思うので、そこから感じとってほしい」と話している。

 親しみやすい漫画なら、将来の日本代表になり得る可能性を持った子どもたちも簡単に手に取ることができる。熱中して読み込むことで、本田の哲学が、スッと頭に入ってくる身近な“教材”となるはずだ。本田は、子どもたち、サッカー界の未来を考え09年から自身のサッカー教室を開催し、今年6月には故郷の大阪に常設のスクール「SOLTILO

 FAMILIA(ソルティーロ

 ファミリア)」を開設するなど、次世代の育成活動に熱心。ピッチ上のゴールを狙う姿勢と同様、ピッチ外でもさまざまな局面から日本のため、代表のために“仕掛けて”いく。