竜二が激怒した。札幌は11日、札幌・宮の沢で紅白戦を行った。開幕5戦未勝利と結果が出ない状況で、この日は簡単な連係ミスを連発。主将の河合竜二(33)が、容赦なくカツを入れた。勝てない原因は不必要なミスやゴール前の集中力不足にもある。14日の名古屋戦(16時、豊田スタジアム)に向け、精神的支柱が先頭に立ち、闘争心をかき立てた。
札幌・宮の沢のグラウンドに鬼主将の怒号が飛んだ。紅白戦でGK李がMF古田にスローイングで返したボールは息が合わず、あっさり控え組に奪われた。MF岡本が右サイドに出したパスは連係ミスでタッチラインを越えて出ていった。「おいっ!
何がしたいんだよっ!
どういう狙いで出してんだっ!」。勝てないチームがミスをしたら余計に勝てない。スキの多さに思わずゲキが飛んだ。
「狙いがあってのプレーかもしれない。でもチャレンジしてのミスならいいが、集中してれば防げたところをミスで簡単に相手に渡すのは良くない」。被シュート23本と圧倒された前節柏戦以外は、すべて1点差で勝ち点を逃した。神戸戦、浦和戦は同シュート数。清水戦は被シュート4本ながら、たった1回の決定機をFW高木に決められた。J1出場151試合。2度の戦力外も味わった。厳しさを知る男だけに、嫌われ役になってでも1プレーの重みを気付かせたかった。
FW大島は「竜二さんが怒らない状況をつくるのが本来のいい姿。締めてもらった」と言った。闘莉王、ダニルソン、楢崎-。名古屋の固い石垣は、チーム全員の意識を研ぎ澄ませてこそ打ち砕ける。【永野高輔】



