G大阪の元日本代表DF加地亮(34)が米プロリーグ(MLS)チバスUSAに移籍することが16日、分かった。この日出発し、現地時間の17日にもメディカルチェックを行う予定。その後正式契約を結ぶ。

 加地は06年W杯ドイツ大会、1次リーグ2試合で先発出場。不動の右サイドバック(SB)として活躍した。国際Aマッチ64試合2得点。ジーコジャパンに欠かせない存在だった。

 G大阪では西野監督時代の08年ACLと天皇杯のタイトル獲得に貢献。今季9年目のシーズンを迎え、副キャプテンを務めていた。以前から海外移籍を強く希望しており、34歳という年齢も考えれば、ラストチャンス。G大阪への愛着もあったが苦渋の決断をし、夢に向かった。

 MLSに在籍経験のある日本人は元日本代表FW鈴木隆行らがいた。元イングランド代表MFベッカムもいた。チバスUSAは西カンファレンスのレギュラーシーズンで昨季9位。しかし07年には1位という成績も残している。クラブ関係者によるとW杯日本代表の初戦が行われた15日、送別会が行われ、加地は別れのあいさつをしたという。

 ◆加地亮(かじ・あきら)1980年(昭55)1月13日、兵庫県生まれ。滝川二高から98年C大阪入り。U-20日本代表として99年ワールドユース(現U-20W杯)準優勝。00年大分-02年東京を経て、06年にG大阪に移籍。国際Aマッチ64試合2得点。177センチ、73キロ。