鹿島は19日、ブラジルのヴィトーリアから完全移籍で獲得したFWジネイ(31)と正式契約を結ばないことになったと発表した。14日に来日し、翌15日に都内でメディカルチェックを受けたところ、右膝半月板の損傷が確認された。その翌日からチームに合流して練習を始めていただけに、想定外の検査結果となった。

 13年のブラジル全国選手権1部で得点ランキング2位の16得点を挙げ、186センチの長身に足元の技術を併せ持つセンターFW。トニーニョ・セレーゾ監督が以前から高く評価しており、韓国、中国のクラブとの争奪戦を制して獲得した1トップの即戦力候補だった。

 鹿島は、昨季まで2年連続2ケタ得点のFWダビが左膝負傷で長期離脱中。今季の第1ステージは計算できず、徳島から補強したFW高崎とともに穴を埋める期待がかかっていた。ジネイ獲得に合わせて12日にMFジョルジワグネルとの契約を解除。外国籍選手枠を空けてACLに挑む矢先の、まさかの誤算となった。