ワールドカップ(W杯)で日本が1次リーグE組で戦うライバル国。2回目は第2戦で対戦するコスタリカ(FIFAランキング31位)を紹介する。14年ブラジル大会で8強入りに導いたGKナバス(35=パリ・サンジェルマン)らベテランが健在。チームは18歳のベネット(サンダーランド)など若手との融合の途上にある。

◆守備の要

代表通算107試合出場のGKナバスはチームの大黒柱だ。14年ブラジル大会で5試合で失点はわずか2で8強入りに貢献。この活躍でRマドリードに移籍すると、守護神として欧州チャンピオンズリーグ(CL)を3連覇した。35歳の今も欧州トップレベルで活躍できるのは、(1)抜群の反射神経(2)1対1への絶対的な自信(3)確かなセービング技術によるもの。今季は出場機会がなく実戦経験の不足が心配されるが、代表チームでは今もその力は欠かせない。

◆攻撃の要

日本代表の冨安が所属するアーセナルにかつて在籍していたFWキャンベル(クラブ・レオン)。スピードを生かしたドリブルと左足の強烈なシュートを持ち味に欧州各国を渡り歩き、30歳の今は組み立てからチャンスメークに至るまで顔を出す。大陸間プレーオフのニュージーランド戦では決勝点を挙げるなど、得点力は依然として高く、攻撃全てに関与する幅広さを兼ね備える。

このほかスポルティングやPSVでプレーした37歳のMFルイスも注目の1人。過去2大会では主力としてプレーし攻撃に違いを生み出してきた。今回は途中出場で流れを変える役目が期待されそう。今大会を最後に現役引退をすることを表明している。

◆監督

エクアドルとホンジュラスを率いてW杯に出場したスアレス監督が昨年6月に就任。全員のハードワークによる組織的な守備と、そこからの素早いカウンター攻撃が持ち味だ。現役時代にDFとしてプレーしたこともあり守備には強いこだわりを持つコロンビア人監督。4-4-2を基調としながら対戦相手や戦術に応じてゲームプランを使い分ける。

◆弱点

最年長の37歳、MFルイスと18歳のMFベネットの年齢差は19歳。経験あるベテランと若手との融合が躍進のカギとなりそう。守備陣はベテランが担うため、体力面が課題か。日本はボールを根気強く攻撃を仕掛け、いかに相手を疲れさせるかが重要となる。チャンスを逃さず得点を決められるか勝負の分かれ目となりそうだ。

◆対戦オッズ

英ブックメーカー「ウィリアム・ヒル」のオッズによると、その倍率は日本勝利1・8倍、コスタリカ勝利5倍、引き分け3・3倍。下馬評は日本の勝利に傾いている。

<こんな国>

あの守護神も飲んでいた? コスタリカ代表GKナバスの故郷、南部のペレス・セレドンは、コーヒーの原産地として知られる。コーヒー豆の輸入・販売を担う合同会社「NatuRica(ナチュリカ)」代表の大島愛さんは、同国にとってサッカーとコーヒーはなくてはならないものと強調。「1日に何度もコーヒーを飲み、一服する時の話題にサッカーが出ることも珍しくはない」と話した。

国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として同国に派遣された際、現地で飲んだコーヒーの味に魅了された。日本に普及したいと、2年前から会社を立ち上げた。ナバスの出身地で育った豆もその1つ。口当たりが良く、まろやかな味わいから世界中のコーヒー通から愛される。

同国のサッカー熱について「ナバス選手がレアル・マドリードでプレーしていた頃、ユニホームを着てテレビ観戦したりする人をよく目にした」と大島さん。今回の対戦をきっかけに「サッカーだけではないコスタリカの魅力が、日本で広まる機会になれば」と期待していた。【平山連】