セネガルのシセ監督(46)が、独特のスタイルで初陣の指揮を執った。スエットのパーカに、黒のキャップからはトレードマークのドレッドヘアをなびかせた。

15年から母国を率い、前回のロシア大会では主に黒のスーツ姿だったが、今回はカジュアルなスタイルで大舞台に立った。

W杯では3度の準優勝を誇る強豪オランダと互角以上の展開を繰り広げるも、終盤に一瞬のスキを突かれてヘディングシュートを決められた。

1点を追う8分間の長い後半ロスタイム。シセ監督はサイドラインまで飛び出して、選手に指示を送った。

同点に追いつこうと果敢に攻めたが、最後は相手GKのロングフィードからのカウンターで追加点を許してしまった。

現役時代はパリ・サンジェルマン、プレミアリーグのバーミンガムなどでプレー。同国が初出場した02年日韓大会では主将を務め、1次リーグでフランスを破って決勝トーナメント(T)に進出する快進撃を見せた。決勝T初戦でスウェーデンに勝って8強入りするも、準々決勝ではイルハン擁するトルコに敗れていた。

セネガルは3度目の出場。シセ監督は選手として1回、監督として2回と母国とともに全てのW杯を経験している。

今大会は右足腓骨(ひこつ)を負傷したエースFWサディオ・マネ(30=バイエルン・ミュンヘン)が17日に手術を受けたことで、急きょ大会を欠場する緊急事態。

それでも開始40秒で相手ボールを奪ってFWディア(26=サレルニターナ)がシュートを放つなどシュート数で上回った。

守備陣も2失点はしたものの、GKのE・メンディ(30)とDFクリバリ(31)のチェルシー所属の2人を中心に奮闘。堂々とした戦いだった。

セネガルは次戦、25日に開催国カタールと対戦する。