最多6度目の優勝を狙うブラジルが初戦を迎え、セルビアに2-0で勝利した。02年日韓大会以来5大会ぶりの王者奪還に向けて、幸先いいスタートを切った。

勝利に貢献したのは、2得点を挙げたFWリシャルリソン(25=トットナム)。後半28分には、ダイナミックなオーバーヘッドキックでゴールを決め、会場を沸かせた。

スーパーゴールとなったが、本人は「トレーニングと似たようなことをやった。練習通り」と冷静。さらに「もっともっと僕は点を入れたい」と意気込んだ。

リシャルリソンは10月、プレミアリーグ第11節のエバートン戦で左ふくらはぎを負傷した。W杯欠場も危ぶまれたが、無事に出場を果たし、初戦で2得点の活躍を見せた。

「検査の日が地獄だった。いけるかどうか分からないのがつらくて、部屋の中をぐるぐる歩き回っていた」

それでも出場できると信じ、努力し続けた。

「これから前進あるのみ。初戦を勝てたのはとても重要だった。次は目の前の2試合目に向けて、全集中します」

大きな自信をつけた25歳FWは、さらなる飛躍を誓った。

28日の第2戦は、初戦でカメルーンを下したスイスと対戦する。