日本代表MF柴崎岳(30=レガネス)が、独特な表現で、今の心境を語った。日本はドイツ、スペインを撃破。コスタリカに敗れたものの、史上初の2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。歓喜に沸く中で、ここまで柴崎の出番はない。過去の大会でも、サポート役を担う選手はいた。ただ、柴崎の感覚は違う。「メディアが見えないところでやっていることが、チームにプラスになっているのでは?」という問いに、笑顔で答えた。

柴崎 そういう風にポジティブに想像してくれたら、非常に助かるんですけど。実際はそんないいものではなくて。見てる周りの人が、自分のやっていることをどう見るかは自由なので。でも、僕は僕として、やっぱり自分が、チームにとってプラスだったりとか、自分にとってプラスのことをやりたいですし。そんなきれいな物語というか、作業ではないところだけはありますし。まあ、歴代の先輩方がやっていたからというわけで、もちろんそういう姿を見てきているのもありますけど、あくまで自分のパーソナリティーの中で、できることをしっかりやって、チームのことと、個人のことを考えてやっていきたいです。

続けて「孤独ではないですけどね」と言った。メンバーは26人。試合に出られる椅子は限られている。現実には厳しい物語が、存在している。