史上3チーム目の連覇を狙うフランス(D組1位)はポーランド(C組2位)と対戦する。1次リーグでは初戦から2連勝で決勝トーナメント進出を決めると、第3戦では主力を温存。優勝した98年自国開催以来の1次リーグ3連勝は逃したものの、現在の主力メンバーは万全に近い状態だ。

デシャン監督が「彼の大会になる」と期待を寄せるエースFWエムバペは1次リーグで得点ランキングトップタイの3得点。相手に守りを固められても個の力で打開する。フランスの決勝トーナメント1回戦の成績は過去5戦全勝(38年大会除く)。ここでつまずくわけにはいかない。

86年大会以来36年ぶりに16強入りしたポーランドは、守備を固めてFWレバンドフスキの1発を狙う。代表通算77得点の絶対的エースは「全力を尽くせば間違いなくチャンスがある」と意気込むが、PK戦も視野に粘り強く耐える必要がありそう。

今大会はGKシュチェンスニが絶好調。1次リーグではアルゼンチンのFWメッシのPKをストップするなど、史上3人目の1大会2度のPKセーブを記録した。イタリア・セリエAの強豪ユベントスで名手ブフォンから背番号1を引き継いだ32歳GKの見せ場があるかもしれない。

ポーランドはフランスとの国際Aマッチで通算3勝5分け8敗と負け越しているが、FIFAワールドカップ(W杯)では82年大会の3位決定戦で1度だけ対戦し、3-2で競り勝っている。