<欧州選手権:イタリア2-1ドイツ>◇準決勝◇28日◇ワルシャワ

 ドイツがまたしてもイタリアの壁にはね返された。2010年W杯3位決定戦でウルグアイを3-2と破って以来、公式戦15連勝中のドイツだったが、ここまで公式戦4分け3敗と圧倒的に分が悪いイタリアに1-2で敗れ、ついに8戦未勝利となった。

 前回対戦は2006年W杯準決勝で、ピルロ(ユベントス)に延長後半の先制点をアシストされるなどして0-2で敗れていたが、そのピルロに前半5分、フンメルス(ドルトムント)のシュートをゴール寸前にクリアされた。また、前半35分のケディラのミドルシュート、後半17分のクロース(Bミュンヘン)のFKは相手GKブフォン(ユベントス)にはじき出された。後半からポドルスキ(ケルン)、ゴメス(Bミュンヘン)に代え、ギリシャ戦でゴールしていたロイス(ボルシアMG)、クローゼ(ラツィオ)を投入して猛攻を仕掛けたが、得点は試合終了直前のエジル(Rマドリード)のPKによる1点のみに終わった。

 クローゼは「イタリアのハードルは高すぎる。でも、勝てないのは精神的な問題だろうけどね」、ラーム(Bミュンヘン)は「辛い敗戦だ。つまらないミスが失点を招いた。後半は攻めていったがゴールが遅すぎた」と話した。