<クラブW杯:G大阪1-0パチューカ(メキシコ)>◇21日◇横浜◇3位決定戦

 G大阪の日本代表MF遠藤保仁(28)が早くもリベンジを誓った。前半29分にFW山崎の2試合連続ゴールが生まれ、北中米カリブ王者パチューカ(メキシコ)を1-0で下した。昨年の浦和に続く3位で賞金250万ドル(約2億2500万円)を獲得。それでも大会を通じて遠藤は世界との差を痛感し、得点に直結するプレーの必要性などを提言。来季はさらに成長し、同じ舞台に戻ってくる。

 紙吹雪の中で優勝を喜ぶマンチェスターUの姿がまぶしかった。まだ、やるべきことは多い。世界3位に食い込んだG大阪の遠藤は、表彰式で笑みを見せた後、すぐ険しい表情に戻った。鋭い視線の先には、世界との距離を埋めていく道のりが映っていた。

 遠藤

 (今大会で)通用した部分もあれば、直すべき所もある。単純なミスをなくすこと、攻守の切り替えを早くすること。あとはセットプレーでやられてる。そういう部分は確実に見えた課題。そこを直していけばもっとよくなる。

 失点はマンU戦の5点のみ。ただ、前半にCKで2点をあっさり奪われた。好機を逃さない欧州王者との差を感じた。この日の3位決定戦はパチューカにボール保持率66%と支配された。前半29分の山崎の1点だけに終わり、圧倒できなかった。

 遠藤

 (パチューカは)G大阪と似たようなチームだったけど、怖さが足りなかった。でも、僕らもそう思われてるかも知れない。ゴールに向かう(相手にとって)嫌なプレーを増やしていかないといけない。

 数々の「宿題」を抱えたからこそ、また同じ舞台に立ち、成長した姿を見せるしかない。来季もG大阪残留が確実で、大黒柱としてチームを引っ張り続ける。

 遠藤

 まずはJで1位になり、アジア(ACL)でもう1回優勝すること。個々が感じたことを還元していく必要がある。国内でも差を開けていかないといけない。

 来季もクラブW杯に出場するには、今季天皇杯で優勝した上でのACL連覇が条件になる。自信と反省を糧に、1歩ずつ階段を上っていく。【北村泰彦】