クラブW杯準々決勝マゼンベ(コンゴ)戦に臨む広島が12日、大阪市内で冒頭15分を公開した試合前日の公式練習を行った。13日の相手アフリカ王者は、クラブが違えど12年に開催国王者として出場した際に敗れた因縁がある。エースのFW佐藤寿人(33)は「ここを倒さないと意味がない。責任を持ってやりたい」と目をぎらつかせた。

 リーグ王者に輝いたチャンピオンシップから中4日で迎えた今大会開幕戦のオークランド(ニュージーランド=オセアニア代表)戦は、佐藤は温存され休養は十分。「気分的にリフレッシュできた」。しかし、その初戦で弟分のMF野津田が負傷。全治約8週間の長期離脱となり「落ち込んでいた。『いい休養と捉えます』と話していましたけど…。出られない選手の分もしっかりやりたい」。

 公式会見も行われ、出席した森保一監督(47)は「アフリカの壁を破りたいという気持ちはあります」ときっぱり。中2日で臨むが「ポジティブに受け取っている。試練や逆境に耐えられないとタイトルは取ることができない。タフに粘り強く臨めれば」と冷静だった。