FW岡崎慎司(30)が所属する首位レスターは、ホームでウェストハムに2-2で引き分けた。1-0の後半11分にFWバーディーが2枚目の警告で退場。その後2失点したが、同ロスタイムに途中出場のFWウジョアがPKを決めた。先発した岡崎は後半14分まで出場。

 後半ロスタイム、ラストプレーとなったPKが決まると、スタジアムは大歓声に包まれた。連勝は5で止まったものの8試合無敗に岡崎は「勝ち点的には1点だったけど、雰囲気的にはよかったと思います」と冷静にコメント。劇的な引き分けに安堵(あんど)しながらも、勝利できなかった悔しさも顔をのぞかせた。

 ラニエリ監督は「この勝ち点1はでかい。選手の不屈の精神を誇りに思う」と選手を評価した。しかし、次節のスウォンジー戦にはエースのバーディーが出場停止で厳しい戦いが待ち受けている。岡崎にかかる期待も大きくなるが「そこはチャンスだと思っている。決めるところを決めて、自分の価値を証明したい」と力強く話した。

 残り4試合。初優勝が手の届くところまで来ている。それでも「ここまで起こしていることが奇跡。自分たちのプレーを続けるだけ」。気負わず、自然体で優勝をたぐり寄せる。