ヘーレンフェインの小林祐希は、敵地でのユトレヒト戦にフル出場した。試合は1-3で敗れた。
前半立ち上がり、2本のミドルシュートを放った小林は、最近、注目を集めているパス&ゴーの動きにより冴えを見せた。相手に激しくマークされ、何度も激しいチャージを受けた小林だったが、逆に相手ボールに対して鋭いアプローチで奪い切る場面も再三あった。45分にはハーフウェーラインから前線のグーチャジェジハドを狙ってロングパスを出したが、わずかに合わなかった。
-今日はリードされていても突破口が見つからず、小林選手も相当削られていた
「でも、ボールは触れたし供給できた。“前”の問題でしょう」
-ユトレヒトのハイプレスを交わして前にボールを供給した以上、あとは3トップでなんとかして欲しかった
「シュートを撃ってもボテボテだし、点を決めれる迫力みたいのを感じないし」。
-ロングボール戦術に転じてもチャンスがなかった
「戦わないと」
-今日はかなり相手に厳しく来られていたから、早め早めにパスを叩いて出すしかなかったですか?
「いや、俺的には自分のパフォーマンスはそんなに悪いと思ってないです」
-日本でも小林選手のパス&ムーブに注目されてますが、その質が高まっていると感じた
「空いてるところにポジションをとって、味方が入ってくればそこのスペースを空ける…。それは、もともとやっていること。たまたま自分がやっていることが評価され始めて来てるだけであって、2年前、3年前から同じことをやっている」
-ジャンプ力という点ではどうでしょうか。前半、後半、数回ずつ空中戦でしっかり飛んで勝ってたシーンがあった
「ファウルになっちゃう場面もあったけれど、それでも止めたほうが良いんでね。そこは飛ぶタイミングとかよくなっていると思います」
-フィジカル改造がうまく行ってるという気がしました
「もう少し。後半も2回ぐらい、ガツンと行けるところがあったので、そこがしっかり行ければさらに個人としても評価が上がると思います。自分の改善できるところはしっかり改善して、チームで改善できるところはみんなでしっかりやるだけです」
-50・50のボールを(相手に)持っていかれるところが課題でしょうか?
「それは、今日に限ってはどの選手にも言えると思います」
-背中に痛みがあると聞いていたが、パフォーマンスには影響してないように思えた
「みんな、痛みは抱えながらやるのが当然なので、それは言い訳には出来ないです」