ヘルタの日本代表FW原口元気(26)は、ダルダイ監督と口論した後に、レッドカードを受けて一発退場になったと、15日付の独紙ビルトが報じた。

 シャルケ戦に先発した原口は、前半44分に相手FWブルグシュタラーに危険なスライディングタックルをして、ドイツ移籍後リーグ戦90試合目で自身初の退場処分となった。

 この退場処分の前から原口にフラストレーションが溜まっていた。退場より少し前にも同選手へスライディングタックルをした。この時にダルダイ監督と言い争いをしていた。また、ミスをするたびに同監督が原口に怒鳴る場面が見受けられていた。原口が言い返した直後に退場の引き金となる危険なタックルが起きた。

 ダルダイ監督は試合後に「あのレッドカードは不必要だった」と原口を突き放した。また、ホームでの試合にもかかわらず前半シュート0本だったこともあり「やろうとしていたプレーが何1つ見られなかった。話すことは何もない」と不満を口にした。

 同紙は原口のタックルについて「モンスター・タックル」と批判。ブルグシュタラーがケガをしなかったことは幸運だったと報じた。

 昨季主力として31試合に出場した原口だったが、今夏に移籍騒動もあり、開幕から6試合で途中出場4試合で、先発が0試合と出場機会が激減した。10月1日のBミュンヘン戦で今季初先発すると、王者相手から1アシストをしてチームの引き分けに貢献。15日のシャルケ戦で2試合連続の先発となり、ダルダイ監督の信頼を得たと思われただけに、自身にとっても大きな痛手となる退場となった。