日本代表から外れているパチューカMF本田圭佑(31)が、メキシコ杯準々決勝ティファナ戦でスーパーゴールを決めた。2-0の前半42分に約50メートルを強引にドリブルで中央突破。4人を抜き、最後はGKの頭上をフワリと抜く鮮やかなループシュートでネットを揺らした。パチューカは4-0で快勝し4強入りした。

 本田が衝撃的なゴールを決めた。約50メートルの強引なドリブル突破からのループ弾はまるでメッシ!? これまでの本田では想像できなかったプレーで、試合を決定付け4強入り。メキシコ移籍後の初タイトルへ、また1歩前進した。珍しく取材に応じ「勝てて良かったです。リーグ戦の方があまり結果を出せなかったので。カップ戦にかける思いが、チームとしてすごくあった。結果を出せたのは良かったと思います」と笑った。

 ゴールから間もない、前半終了時に早くも会場からは本田コールが起きた。試合は各国代表の活動期間に組まれた。日本代表から漏れたから生まれたゴールだともいえる。ハリルホジッチ監督が日本代表で滞在するフランスは深夜でブラジル戦前日。指揮官に届いたかどうかは分からないが、ひと目でそれと分かる仕事ではあった。

 ドリブルでの仕掛けについて問われると「あまりうまいタイプじゃないんですけど、ドリブルは。でもまあ、まだまだ31歳で成長できるといったところは、今日のゴールシーンでも証明できたんじゃないかと思いますし。まだまだやりますよ」と話した。本田を支える、強烈な意地とプライドがのぞいた。