ACミランの新監督に就任したジェンナーロ・ガットゥーゾ氏(39)が28日、チームの練習場のミラネッロで会見し、以下のようにコメントした。

 「今日はとても重要な日だ。それに大きな責任がある。このチームには16人の代表選手がいるし、平均年齢は21歳だからもっと力が出せると思う。それは確実だ。私はこれまで各種のリーグ含めて100戦以上の試合を指揮してきた。私には私のやり方がある。3バックでチームを作って行く。(前監督の)モンテッラはパス回しを好んでいた。私も好きだが、もっと縦パスを駆使して早めにシュートに持って行くようにしたい」

 「次のベネベント戦をW杯決勝戦にように考えなければならない。これらの若い選手たちに精神面でさらなるものを与えたい」。

 「私は監督ライセンスをプレゼントしてもらったわけではない。それなりの勉強をして、そのために各地を回った。試合を準備するにはハートと闘志だけで足りない」。

 「選手たちと話したが、キャプテンはボヌッチで変わらない。彼らには規則について話し、納得してもらった。別に選手たちが夜一緒に出かけなくても構わない。ピッチで力を出し、チームメートのために火中に飛び込んで行って欲しい」。

 「このミランのユニフォームは重要な意味のあるものだ。勝利と敗戦の間には大きな差がある。負けたら悔しがるべきだ。そしてミラネッロは葬式のようにならなければならないはずだ」。

 「今日の最初の練習で選手たちに、私は気難しくはないと言っておいた。お互いに考えていることを面と向かってはっきり言わなければならない」。

 ACミランは26日にトリノと0-0で引き分け、勝ち点20の7位。首位ナポリとは18差と低迷し、27日にモンテッラ監督を解任し、元イタリア代表MFのガットゥーゾ氏の就任を発表していた。39歳のガットゥーゾ氏はスイスのシオンやイタリアのパレルモなどで監督を務め、今季はACミランのユースを指揮していた。(波平千種通信員)