MF香川真司が所属する、すでに敗退が決まっているドルトムント(ドイツ)は、アウェーですでに決勝トーナメント進出を決めているレアル・マドリード(スペイン)に2-3で敗れた。

 香川はスタメン出場して2点目に絡んだが、2度あった決定機を決められず2-3とリードされた後半ロスタイムに退いた。

 試合は前半8分、FWロナルドが左サイドからカットインしてスルーパスを送り、中央でMFイスコが流してフリーとなったFWマジョラルが右足で押し込み、Rマドリードが先制に成功。その4分後にもロナルドがペナルティーエリア左外からループ気味の右足ミドルをファーサイドに決めてリードを広げた。GKビュルキはまったく反応できない絶妙のコースだった。

 しかし、ドルトムントは同43分、左サイドでDFシュメルツァーが相手パスを奪ってクロスを上げ、中央でFWオバメヤンが頭で合わせて1点差とし、後半4分にはMFサヒンのパスを香川がゴールを背にしてフリック。これがオバメヤンにつながり最初のシュートは相手GKナバスに阻まれたが、こぼれ球を自らが落ち着いてループシュートを決めて同点に追いついた。

 だが、Rマドリードが後半36分、ゴール前のこぼれ球をDFエルナンデスが頭でつなぎ、FWバスケスが右足アウトで蹴り込んで決勝点を奪った。

 ドルトムントは2分け4敗の勝ち点2。勝利を挙げられないまま1次リーグを終了したが、APOEL(キプロス)も1位突破を決めているトットナム(イングランド)に0-3で敗れたため、3位が決まり欧州リーグ決勝トーナメントに回ることになった。