バルセロナがFWリオネル・メッシ(30)の芸術的なフリーキックからのゴールなどで4得点を挙げ、今季公式戦の無敗記録を29に伸ばした。

 前半11分にFWウィリアン・ホセにヘディングシュートを決められると、同34分にFWファンミのシュートがMFセルジ・ロベルトの足に当たり、角度が変わってゴールを奪われる。アウェーで2点のビハインドと、今季初めて2点を追う展開となった。

 前半39分、バルセロナは左サイドのクロスからFWパウリーニョが押し込み1点差とすると、後半一気に持ち前の攻撃力が爆発した。

 後半5分、カウンター攻撃からメッシが速いドリブルで縦へ持ち出し、左前方へ駆け上がったFWスアレスにパス。これを右足で直接、ゴール対角へふわりと浮かせたループシュート。これが決まり同点とすると、同26分には相手ゴールキックをヘディングで大きく跳ね返したボールが裏へ抜け、すかさずスアレスが走り込んでゴール左へ正確にシュートを押し込む。3-2と試合をひっくり返した。

 そして最後はメッシのスーパーゴールが飛び出した。後半40分、ゴール正面、30メートル近い距離で得たフリーキック。メッシは左足でゴール左ポスト際へ鋭く巻いたシュート。これが鮮やかに決まった。今季リーグ17点目。仲間たちと抱き合い、歓喜をあらわにした。

 今季はバルセロナの強さが際立っている。リーグ戦、国王杯、欧州チャンピオンズリーグと29戦して26勝6分け。リーグ戦でも16勝3分けの勝ち点51、得点52、失点9と他を圧倒している。ちょうどシーズンの前半戦を終えたタイミングだが、2位のアトレチコ・マドリードに勝ち点9差。この勢いはどこまで続くのか、ただ現状ではまったく死角が見当たらない。