6月にロシアで開幕するワールドカップ(W杯)の観戦チケットがインターネット上の転売サイトで40倍近い価格で販売されているとして、英消費者団体が非公式サイトから購入しないようファンに注意を呼び掛けている。英PA通信が17日報じた。

 PAによると、イングランド代表とチュニジア代表の試合は、国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトで296ポンド(約4万5000円)のチケットが、転売サイトでは480~1万1237ポンドで販売されていたという。

 FIFAは非公式サイトからの購入やソーシャルメディアなどを使った取引をしないよう求め、会場では本人確認を徹底するとしている。英消費者団体は「非公式サイトで購入した場合、観戦できないリスクがある」と指摘し、公式サイトで購入するよう訴えている。

 一部の業者は「技術的な誤り」が原因で掲載されていたと説明しサイトから削除したが、取引は合法と主張し販売を続ける業者もいるという。

 W杯ロシア大会の観戦チケットは昨年9月に公式サイトで販売が始まっており、日本時間の18日午後6時から最終販売が始まる。