各地で最終節が行われ、既に1部復帰を決めていた原口元気と宇佐美貴史のデュッセルドルフは敵地でニュルンベルクに3-2で逆転勝ちし、2部優勝を決めた。原口は後半31分に退いた。

<原口コメント>

 -全身びしょ濡れ。

 「はい、ビールです(笑)」

 -優勝決まって、率直な気持ちは。

「いや…ちょっとびっくりしました。(決勝点が決まったのが)最後の最後だったんで。僕も交代してたし。まぁ久しぶりに鳥肌立ちましたね」

 -最初は2点ビハインド背負った時には…。

 「ね!最初どうなるかと思いましたけど(笑)まぁでも落ち着いてたし、2点目取られた時っていうのは、ちょっとネガティブな感じになったけど、まぁ落ち着いて、チームとしてプレーできてましたし。(宇佐美)貴史が1点取ってくれたことによって、『いけるんじゃないか』って。まぁでもすごく…諦めなかったのが本当に、こういうことかなと思うし。まぁ“精神論”じゃないですけど、普通だったらね、アウェーで2-0にされて…(ニュルンベルクは)首位のチームだし、なかなか難しいって中でも、最後までみんな諦めずにやれたかなっていう、そこは本当に選手とかプレーがうまくいったというよりも、気持ちの部分で、今日はフォルトゥナの強さが出たかなとは思いますね」

 -原口君もアイハンのセンタリングから惜しいヘディングを打ったが。

 「まぁ入らなかったですけど、まぁ自分のプレーどうこうよりも…(自分は)あんまり良くはなかったけど、チームとして誰が良かったではなく、チームとして、すごくあの(2点ビハインドを背負った時の)精神状態から追いついたなというか」 

 -2部だけど、タイトルはプロ入ってから初めて?

 「いや、本当に欲しかったんで、このタイトル。来た時から、昇格とタイトルっていうのはすごく自分の中で目標にしてたので。まぁ最低限、それが達成できて…まぁギリギリでしたけどね。すごい…まぁもちろん初めてですし…まぁ気持ちいいっすね」

 -半年間だけど、2部への移籍を決断した時を振り返ってみて、充実感だったりは?トータルで振り返ると?

 「まぁすごく、久しぶりにこんなに信頼して使ってもらえるというか。サッカー自体をすごく楽しみましたし、まぁ結果…優勝、昇格…チームとしての目標が達成できたので、まぁ少なからず貢献できて、ホントに嬉しいし、僕もホントにいい経験をさせてもらったなと。最初はすごい抵抗ありましたけどね、もちろん2部に来るっていうのは。まぁその中でも自分で、すごく大きな目標を見つけられたし、大きなモチベーションにできたのは、感謝したいなと思います」

 -後半戦のフォルトゥナは、良い時もあれば悪い時もあった。そんな時期を過ごしながら、最終的にフォルトゥナが優勝を飾れた最大の要因というのは?

 「もちろん選手っていうのも、すごくいい選手が揃っていたと思いますけど、まぁ監督がブレなかったというのはすごく大きかったと思います。良い時も悪い時も、あまり変わらないというか。勝っている時も負けている時も、ブレずに選手と向き合ってたし、良くない時でもそれをね、あまり出さずに、いつも通り試合に向かわせてもらえたというのは選手にとっては大きかったかな。その中でもこの監督というのはすごく落ち着いていたし、僕自身も勉強になることはこの監督からすごくありましたね」

 -これからワールドカップ(W杯)のメンバー発表はあるけれども、これで気持ちよくW杯にいけるのでは?

 「そうっすね(笑)。いや、まぁ、これ(リーグ戦)は終わったので。一つ、何だろう…“区切り”じゃないけど、1年間いろんなことがあって、『終わったな』というか。とりあえず、今日明日、チームのみんなとね、勝利をしっかり噛みしめて、まぁ明後日からどうなるか見てみようかなっていう(笑)」

 -ヘルタでの前半戦も含めると、今シーズンというのはこれまでのキャリアの中でも、かなりいろんなことを経験できたシーズンだったのでは?

 「そう、いろんなことが多かったんで…あんなに試合に出なかったシーズンも初めてですし、半分。で、半分は、初めての2部だったし…怪我もしたし。ホントに……まぁいろいろあった。疲れましたけど…まぁ出れない時期も含め、しっかりやりきれたなっていうか。まぁ嬉しかったですね…うん(笑)なんか…うん、ちゃんと出れない時期もやってたことが…はい、最後形になってよかったなと」

 -移籍を決断するまでに苦しくて悩んでいた時期もあったと思うが、それを自分の中でどう消化してきた?

 「うん、まぁさっきも言ったけど、まぁ苦しい中でも目標を見失わずにちゃんとやれてたことが、自分自身ちゃんと誇れますし。うん、まぁ一個(優勝という)プレゼントをもらったので、もう一個くらい、ワールドカップでもらいたいなと(笑)それができたら、まぁ今シーズン、ホントにいい形で締めくくれるかなと思うし。まぁなんか、ホントにいい感じで終われたので、次に向かえるかなとは思います」

(鈴木智貴通信員)