大けがから復活したドイツ2部ザンクトパウリFW宮市亮(25)が、インゴルシュタット戦に途中出場し、待望の今季初ゴールを挙げた。これが決勝点となり、チームに勝利をもたらした。ザンクトパウリ移籍後、両膝の大けがを負ったが、長いリハビリを、家族やチーム、周囲の支えで乗り越え、大きな1歩を踏み出した。

試合後、自身のSNSに「復帰に関わって下さった方々のおかげで、公式戦に復帰し、得点をとり、勝利を飾ることができました。素直に嬉しいです。ひとまず、この場を借りて支えてくださった全ての方々にお礼させて下さい。まだシーズン始まったばかりなので、また切り替えて、頑張ります!これからも引き続きよろしくお願いします!」と書き込んだ。

同じ21日には、J3盛岡に所属する弟剛(23)も群馬戦の後半20分に決勝ゴール。兄弟そろって後半の決勝点で所属チームに勝ち点3を運んだ。時差があり、得点は日本の弟剛→ドイツの兄亮の順だった。

兄は日本代表を背負う快足ストライカーとして早くから期待を集めたが、ここまで度重なるけがに見舞われてきた。タイプの違う弟も期待の大型FWとして湘南でプロになったが思うような結果を残せず、活躍の場を求め、移籍を重ねてきた。

ステージは違うが、海をこえての宮市アベック弾が2人の新たな第1歩。これまで通り刺激し合って、結果を残し、はい上がっていく。