フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠(34)は3バックの中央でフル出場した。
相手守備のプレッシャーが弱かったこともあり、ビルドアップから何度も好パスを前線に配給。守備でも試合の流れを読んだカバリングと1対1での対応で相手のボールを次々にカット。相手ボールを奪取した後も慌てずにしっかりと味方につなげてゲームをコントロールした。
後半7分にはFWアレアに浮き球の縦パスを通し、ビックチャンスを演出。後半大味な展開になった後も集中力を切らさずにチームを攻守に統率した。
試合後の一問一答は次の通り。(中野吉之伴通信員)
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-試合を振り返って
「前の選手がしっかり点を取ってくれたので、試合の方は楽、というか、余裕のある運びができたと思います。後ろの選手としてはやはり0で抑えたかったというか、長い間ずっと最近毎試合失点してしまっているので。そういう部分では0で抑えられなかったのは悔しさは残りますね」
-相手もそこまでひどいわけではなさそうでしたけど
「うちの攻撃陣、特に2トップはかなり破壊力ありますし、決定力あるので。スカウティングではレーバークーゼンとかシャルケとかにかなりいい試合をしていたので、こんなに簡単なゲームになるとは思わなかったんですけど。今日に関しては自分たちがしっかりと前の選手が点を取ってくれたんで余裕ができたと思います」
-やっていて調子のよさを感じている?
「感覚としてはいい状態にあるかなというのはやっていて感じているし。フィーリングというのは言葉でなかなか説明できないんですけど、読みだったりとかそういう部分が自分の中ではいい状態にあるかなと思うんですけど。このチーム、ローテーションで毎回出た選手がしっかりと結果を残しているので。1、2試合良くなかったらまた外されるというのがあると思うので。コンスタントにこれを続けていきたいなと思います」
-代表ウイークにいいトレーニングをつめた?
「代表ウイークはどちらかというと休養に当てたというか。先月から今月にかけて18日で6試合フルで出たんで、なかなかここまでの連戦はそこまで経験してなかったんで。確かにかなり疲れてたんで、かなり最初は押さえてやってましたし、いい調整はできたと思うので。今度は24日間で6試合あるので、初戦いい形で取れたので、ヨーロッパリーグも予選突破に向けていい位置にいると思うので、リーグと合わせてやっていきたいです」
-シャルケとかレーバークーゼンと相手はいい試合をやっていたといってましたが、どういうスカウティングを?
「かなり守備は5バック気味になってかなりかたいという印象は受けてましたし、あまりリスクを冒してボールを取りに来ない相手を崩すのは難しいというのはスカウティングでやっていて。攻撃でも前に速い選手がいるので、カウンターでいいチャンス作ったりしていたので。こんなにこういう相手にこれだけ大量得点とれるとは正直思ってなかったですね」
-今日はセカンドボールの回収率とか、クリアボールを味方につなげてとか、すごくよかったと思うんですが、そのあたりの要因はどうみますか?
「つなぐ意識というか、ただクリアするのではなく、しっかりと味方に対してクリアボールをつなぐ意識というのは、余裕が出てくるとね、より出てきてるなと感じるし。そういう意味ではみんな自信もってやってるのかなと思います」
-契約延長という話がドイツメディアに出てましたけど?
「ここでね、プレーしている4年半くらいというのはサッカーのキャリアの中でもかなりいい状態というか、カップ戦も優勝できたし、ヨーロッパリーグにも出られているし。いろんなものをもらっているのでここにいろいろと返していきたいというのはあると思います。契約延長の話はこっちの記者の方がふってきたので、クラブとはその辺については話しているし。どちらかというとボールは自分にあるかなという感じで。クラブは僕に対しては選手としてもそれ以降もいろいろと考えてくれていて。僕がボールを持っているんですけど、そんなに焦ってね、決めることでもないので、今シーズンもある意味始まったばかりなので」
-代表戦は見ましたか?
「いや、こっちにいたんで見られなかったですね。でも若い選手たちがみんな頑張ってくれているんで。自分が退くタイミングは正しかったと思わせてくれる、そういう後輩たちに感謝したいですね(笑)」