21日に現役引退を発表した、元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ(40)が、イングランド・プレミアリーグのチェルシーとスポンサー契約を結ぶ横浜ゴムのグローバルアンバサダーとして初来日し、26日に都内でイベントを開いた。

ドログバは日本のメディアの囲み取材に応じ、2014年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会1次リーグで対戦し2-1で勝った日本代表と日本サッカーの、その後の印象を聞かれると「非常に成長している」と高く評価した。

ドログバは「日本代表とは14年に対戦し、今年のW杯でもコロンビア戦をテレビで見た」と、日本が2-1で勝った6月19日の1次リーグ・コロンビア戦をテレビ観戦したと語った。その上で「チームとしても、すごく成長しているのを自分の目で確認した。4年前よりも、確実に成長し、うまくなってW杯に戻ってきたな、という印象。4年前のコロンビア戦も、我々との試合も同じような展開だった。1-0で勝っていて…でも逆転された。今回は、コロンビアに逆転されることがなく、勝ちきることが出来た。着実に成長している」。

日本代表は、14年6月15日のブラジル大会1次リーグでコートジボワールと対戦し、前半16分にMF本田圭佑のゴールで先制も後半19、21分と連続失点し1-2で逆転負けした。同25日のコロンビア戦では前半17分に先制を許し、同ロスタイム1分にFW岡崎慎司のゴールで同点としたが、後半に3連続失点し1-4で惨敗し1次リーグ敗退が決まった。ドログバの記憶には若干、誤りはあったが、世界の強豪国相手に接戦を演じながら負ける国というイメージだった日本が、より世界に接近したという印象を抱いているようだ。

今回、初来日した印象については「初来日ということで、オフが1日あった。街の中を歩き、観光を楽しんだ。日本食レストランにも行ったし、サポーターにも会うことが出来ました。皆さん、礼儀正しく、非常に敬意を持って接してくれると感じた。伝統を重んじる日本の文化は、アフリカに通じるものがある。必ず、また戻ってきたいと思った」と再来日を約束した。【村上幸将】