第1戦が行われ、レアル・マドリードはレガネスを3-0で破り、8強進出に大きなアドバンテージを手にした。セルヒオラモスがPKを決め、新鋭ビニシウスが1ゴール1アシストと活躍した。

この日はカップ戦であること、故障者が多数いることから、レアルはBプランと言われるメンバーを起用したが、レガネスを試合開始から自陣に閉じ込め続ける。

前半25分、オドリオソラがペナルティーエリア内で倒されるが判定はファウルなし。前戦Rソシエダード戦ではビニシウスへのファウルを流した主審への嫌悪感が本拠地サンティアゴ・ベルナベウにまだ残っており、大きなブーイングが起こった。

一方のレガネスはカウンターから今冬に加入したブライトバイテがチャンスをつかむが、シュートはゴール右にわずかに外れていく。

同42分、オドリオソラが再びペナルティーエリア内で倒されてPK獲得。これをセルヒオラモスが落ち着いて決め、フラストレーションをためていたファンを歓喜させた。

後半もシナリオは変わらない。レアルがレガネス陣内でボールをキープし続ける。マドリディスタの楽しみは新加入のブラヒムがいつプレーするかだったが、ソラリ監督はベンチを簡単に動かさずに時計の針が進んでいく。

後半23分、試合が動く。相手GKクエージャルの中途半端なバックパスをベンゼマが奪い、ビニシウス、バスケスとつなげて無人のゴールへ。さらにこの日最大の歓声が起きたのは同32分だった。右サイド奥深くからオドリオソラがクロスを上げると、中で待っていたビニシウスがダイレクトボレーでネットを揺らす。スタンドからの喝采を受けた後、ブラジル人FWはブラヒムと交代。ビニシウスが主役となるパフォーマンスを見せ、文句を言われることのない結果を出した。

ソラリ監督はビニシウスについて「大胆な選手。近代サッカーではその均衡を崩すプレーは大事。同じようにゴールを決める力もある。今のサッカーでは簡単ではないプレーだ」と話していた。(山本孔一通信員)