レアル・マドリードが敵地でアトレチコ・マドリードを3-1で下し、2位に浮上した。リーグ戦2位の座を争うマドリード・ダービーの主役はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)だった。

前半16分、レアルのカゼミロがオーバーヘッドシュートでスペクタクルな先制点を奪う。8分後、アトレチコのグリーズマンが相手DFラインを抜け出し、GKクルトワの股を抜いて同点弾。副審はパスを出したコレアがビニシウスからボールを奪った際にファウルがあったとしたが、主審はVARによってファウルがないことを確認してゴールを認めた。

前半終了間際、レアルのビニシウスが左サイドを突破し、相手DFヒメネスに倒された。ペナルティーエリアの内か外か微妙なものだったが、主審はPKを与えた。VARによっても確認され、セルヒオラモスがPKを豪快に左隅に決め、レアルがリードを奪った。

後半8分、今冬にアトレチコ入りしたモラタがループシュートでネットを揺らすものの、VARによってオフサイドの判定で無効に。

同22分にもモラタがペナルティーエリア内で倒れた場面で、VARによってファウルなしとされ、アトレチコのサポーターからブーイングが飛び続けた。

同29分、試合を決定づける得点が生まれた。レアルは途中出場のベールが左サイドでモドリッチからのパスを受け、角度のないところから左足を振り抜いて、ゴール右隅に突き刺した。

同35分にアトレチコのトマスが2枚目の警告で退場。数的優位に立ったレアルはボールを回し続けて試合終了の笛となり、首位バルセロナにプレッシャーをかけるリーグ戦5連勝を達成した。

(山本孔一通信員)