マンチェスターUは、優勝候補パリサンジェルマンにホームで0-2と完敗し、準々決勝進出が遠のいた。

前半にリンガードとマルシャルのFW2人が負傷し、試合終了間際にはMFポグバが退場で第2戦出場停止。結果、内容ともに大きな痛手を負った。

就任後、公式戦12試合目(10勝1分け1敗)で初めての黒星となったスールシャール暫定監督は「先制点は悪い形で奪われてしまった。それからは相手の時間帯になり、試合をコントロールされた」と試合展開を振り返った。パリサンジェルマンとの差について「相手には、今日の試合のような経験があった。だが、我々が今日のようなレベルの試合をしばらくしていなかったことは、見ていてわかったと思う」と、ビッグマッチでの経験差が出た試合だったと分析した。

負傷したリンガードとマルシャルについては「まだなんとも言えない。筋肉系の負傷だ。ハムストリングと鼠径(そけい)部だろう。どの程度のケガかは数日、様子を見て判断する必要がある」とコメント。長期の離脱にならないことを願った。

2失点目となったエムバペについて「彼に走りだすスペースを与えてはいけない。彼は稲妻のように速い。身体を入れても抜かれしまう」と、あまりの速さに脱帽した。

「これでシーズンが決まることはない。むしろ、学ぶ機会にしないといけない」と敗戦を糧にしたいと語った指揮官は「チームの現在地が確認できた」と、世界のトップレベルとは差があることを確認した。それを踏まえて「このレベルに到達しなければならない。我々はチームを強くしようとしている段階だ。多くが若手選手だ。だから、来季ステップアップできるために学ばないといけない」とコメント。名門復活へ必要な敗戦となった。