なかなか期待通りの活躍を見せられないニュルンベルクFW久保裕也(25)に対し、「なぜなのか」と5日付のビルト紙が疑問を投げかけた。

久保は18年8月にベルギーリーグのヘントから今シーズン終了までのレンタル移籍で加入。シーズン序盤こそ攻撃の起点として素晴らしいプレーを見せていたが、そこからどんどん調子を落としてきてしまった。前監督ミヒャエル・ケルナーのもとでは長い間ベンチ生活を余儀なくされ、メンタル的に難しい状況にいた。

新監督のショーマーズ氏は久保をレギュラーとして起用しているが、ポジションは実力を発揮できるトップ下ではなくアウトサイドの攻撃的なポジション。守備に追われる時間が長く、本来求められている攻撃にアイディアを加えるプレーがほとんど見られない。

前節ライプチヒ戦ではビルト紙採点5と芳しくないパフォーマンスに終始。ボールロストが多く、競り合いにも苦戦していた。

それでもショーマーズ監督は「今日の久保を見てボディーランゲージに乏しいというものがいたら、私が見ていた久保と別のだれかを見ていたのだろう」と久保のプレーを評価していた。

残留を争うクラブでは自分の好きなプレーばかりはできない。チームに求められるプレーをした上で自分のプレーをどのように出すのかが求められる。そして、それができると信頼されているからこそ起用されている。18試合連続未勝利中のクラブ。久保は勝ち点3をもたらす値千金の活躍を信じ、戦い続ける。(中野吉之伴通信員)