ベシクタシュMF香川真司(29)が劇的な決勝ゴールを決めた。

-おめでとうございます。最後の大事なゴールを決めましたが、気持ちは。

香川 もちろん大事なゴールで大事な勝利ですけど、試合内容をみれば、もっとたくさんチャンスがあって、もっと楽に勝てなきゃならない試合だったと、客観的にみて思っています。

-失点がありました。

香川 捕え方が悪いシーンを直していかなければならないし、個人の責任というところもあるし、それぞれがどれだけ、それを感じてやっていくか。だと思っています。しっかり、これを繰り返さないようにやっていかなければならないと思います。入ったときのシチュエーションは、すぐに失点ということで難しかったですけど、必ずチャンスはあると思っていたんで。それが最後に来ましたけど。それを信じきれたことだけがよかったです。

-コンディションは。

香川 ケガをしたんで、100%の状態ではなかったし、ちょうどこのくらいの時間かなあと予測してたんで。また、来週1週間さらにトレーニングを積んで、コンディションをあげていきたいなと思っています。そういう意味で、ベストじゃあないんで。その中で、結果を出せてよかったです。

-シュートは迷いがなかった? ちょっと前にパスしていたかもしれない?

香川 前を見た瞬間、中にブラクがいたんで、そういうことも考えましたけど、ドリブルをした瞬間いいシーンに入れたんで。個の打開という意味でとりきれたんで。どんどんシュートを練習して、いろんな形を持っていけるよう、今後も練習していきたいと思っています。

-新天地に来て、1カ月たって、トルコでのサッカーの難しさなど感じている?

香川 あっという間に1カ月たって、あと1試合で代表があって、また、4月になってしまうんで。本当にすぐにシーズンが終わる中で、僕は常に1日、1週間、1試合、それにすべてを尽くしてやっているんで。それだからこそ、早いのかなあと。ここまでくるのがね。僕の目標は、ここでしっかり結果を残し続けて、そしてすべての試合で勝ち続けることなんで、それを達成するために、日々やっていくだけかなと思っています。

-先発定着ができていないが。その点は。

香川 チームが固まっているんで、それなりに多少時間は必要ですし、それにしっかり結果がついてきているのが大きいので、それは別にあせる必要はないし。ピークを7月、5月に持っていけると思うので。3月の代表まで1試合しっかり、やりきって、さらに上がっていくんじゃないかと思います。

-リャイッチ選手とは、ライバルか、共存か?

香川 リャイッチは技術が一番高い選手で、イマジネーションも共有もできる選手なんで、ぜひ一緒にプレーしてみたいと思う気持ちのほうが強いし。そういう意味で十分共存は可能なんで。後は監督が判断するだけで。そこのイメージは十分できてます。

-ギュネシ監督に一番求められているのは。

香川 得点を取ること、チームを勝たせることだと思うんで。それを達成できたことは非常によかったと思います。

-途中交代起用について。

香川 常に僕はスタメンを目指しているんで。それは監督が決めることなんで途中から出るからといって不満もないし、僕は与えられたことに、結果を出し続けていくしかない。スタメンで90分間通して出続けることが自分の目標。それをしっかり達成し続けれるようにやっていきたいと思います。

-14日に代表が選ばれますが。もし選ばれたら。

香川 楽しみです。まだ監督と直接コミュニケーションとっている訳ではないんで。監督が決めることなんで。僕はしっかり、呼ばれたときの準備はできています。

-アジア杯は見たか? その時の印象は

香川 決勝では負けましたけど可能性は非常に感じたし、これからコパアメリカもあるし、W杯まで3年あるので、非常に楽しみなチームになっていくという印象です。今、次の試合がベシクタシュであるし、ケガをしたんでそれを繰り返さないために、日ごろのケアとトレーニングが大事になってくる。そこに頭がいっぱいですね。

-まもなく30歳の誕生日を迎えますが。30代の自分に向けて。いや、まだ考えてないです。あと1週間あるんで。(オルムシュ由香通信員)