日本代表MF乾貴士(30)は右MFで先発出場して後半34分まで出場したが、得点に絡むことはできずチームは敗れた。

エスパニョールが主導権を握り、前半19分に先制。後半に入るとオウンゴールで0-2とリードを広げられた。その後FWカレリが1点を返したものの、追い付くことはできなかった。

アラベスはこれで4試合勝ちなし。乾は「難しい時期だと思いますし、どうにかここを乗り越えないといけない」と唇をかんだ。

また、この試合は日本代表の関塚隆技術委員長が視察に訪れていた。乾は視察を知らなかったと明かし、「ただ見に来ただけだと思います。コパ・アメリカに行く、行かないは、まだ決まっていないと思います」と推測。さらに、自身がベティスからの期限付き移籍中の身であることをふまえて「俺の場合(日本協会が)どこに話せばいいのか。ベティスなのかアラベスなのか。それも、来年以降のアレも分からない。契約は残っていますけど」と、複雑な事情が絡んでいることを憂えた。

その流れで来季について問われると、「今はそんなに考えていない。残り6試合しっかりとチームのためにやるとしか考えていない。来年以降のことはまた、シーズンが終わって一段落して考えたい」と明言を避けた。(山本孔一通信員)