本田圭佑(32)が自身4度目となるW杯への挑戦を白星でスタートさせた。

実質的な監督としてカンボジア代表を率い、22年W杯カタール大会に向け、アジア1次予選に登場。雨が降るプノンペンのホームスタジアムでパキスタンとの第1戦に臨み、2-0で完勝した。カンボジアはFIFAランキング173位。対するパキスタンは同200位。ちなみに日本は26位。

「W杯優勝」を目標として掲げ続ける本田のW杯への挑戦は、日本代表の選手として予選から戦った10年南アフリカ大会、14年ブラジル大会、18年ロシア大会に続き4度目で、過去3度とも予選から戦い、本大会に出場。W杯では3大会連続で得点&アシストを決めているが、今回はプレーできない立場で臨む初の予選となる。

ベージュのパンツに、黒い半袖シャツ、サスペンダーというカンボジア代表を指揮する際のいつものいでたちでベンチに入った。

前半を0-0で終え、その後も得点が奪えなかったが、後半35分過ぎから立て続けに2得点。ホームでの第1戦で主導権を握り、リードを奪った。このまま逃げ切り、2-0でホームでの第1戦をしっかり先勝した。第2戦は11日にアウェー扱いでカタール・ドーハで行われる予定となっている。

このまま本田カンボジアが1次予選を勝ち抜くと、2次予選で森保一監督率いる日本と同組になる可能性がある。実際、前回ロシア大会のアジア2次予選で日本とカンボジアは同組で、本田は選手としてゴールも決めている。

このまま勝ち上がれば、過去何度も日本を救ってきた本田が日本の前に立ちはだかる可能性もある。まず、本田対日本代表という夢の対決実現へ、半歩前進した形となった。