スペイン1部セルタは今夏、積極的に補強を進めるチームのひとつになっているが、ドルトムントに所属するMF香川真司の名前も浮上している。セルタの地元テレビ局テレビシオン・デ・ガルシアが香川の入団が非常に近く、セルタの次の新入団選手になる可能性があると報じたことを、スペイン紙アス(電子版)が27日に伝えた。

しかし同紙によると、このニュースを報じているのはテレビシオン・デ・ガルシアだけではない。ドイツのメディア「sport.de」も、ドルトムントが現在トップチームに30選手いるために人員整理を行う必要があり、香川が退団候補の一人となっていること、さらにセルタと移籍で合意に達した可能性があることを伝えている。

また、このニュースは香川が昨シーズン後半から期限付き移籍したベシクタシュのあるトルコのさまざまなメディアでもすでに伝えられており、トルコ紙「Star」も10日前に香川がセルタからオファーを受けた可能性があることを報じている。

そんな状況の中、アスは香川がセルタに入団する唯一の障害として、すでにルーカス・オラサ、ネストル・アラウホ、ガブリエル・トロ・フェルナンデスの3選手が外国人枠を占めていることを挙げている。

セルタはスペイン北西部に位置するガリシア州の強豪クラブのひとつ。今シーズン、リーグ戦では実現しないものの、柴崎岳所属のスペイン2部デポルティボとはライバル関係にあり、両チームが対戦する「ガリシアダービー」はスペイン国内でも白熱した試合のひとつである。

(高橋智行通信員)